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会長挨拶

沖縄協同病院病理診断科

樋口 佳代子

~新会長あいさつ~

令和2年度より沖縄県臨床細胞学会会長に就任いたしました沖縄協同病院病理診断科の樋口佳代子と申します。前会長である琉球大学医学部腫瘍病理学講座の吉見直己教授から細胞診に対する情熱のバトンを受け取り、本会のさらなる発展のために力を尽くしたいと存じます。

 私は京都大学を卒業後病理医になり細胞診をsubspecialtyとして活動してきました。様々な臓器の病理を細胞診を通して学んできたともいえます。それは卒後の病理医としての研修を京都大学胸部疾患研究所附属病院(現在は京都大学病院内に再編)で開始したことに関連があります。肺がんを多く扱う施設であったため細胞診断の有用性を皆が認識していたこと、細胞診の師となる優秀な細胞検査士の方々に邂逅したこと、そして自分がいかに細胞診断ができないかを自覚したことが私の細胞病理医としての出発点でした。その後、頭頚部の細胞診を中心に経験を重ねてきましたが、この年になっても自分が‘わかる’と思えるのはごく一部の領域で、日々わからないことだらけ、まさに、「少年(少女)老いやすく学なり難し」を実感しています。会員のみなさんと一緒に精進を続けたいと思います。

 就任した途端のCOVID-19の蔓延で、毎月の定例会の中止など出鼻をくじかれた感がありますが、これを好機ととらえ、この際に本会のwebカンファレンスシステムを構築し、離島からのweb参加や台風のさなかでも定例会が実施できる体制を作りたいと考えています。他にも本会の事務局業務が一施設に集中することなく継続的に遂行されるシステムづくりや地域でのface to faceでの勉強会の開催、そして沖縄から世界への細胞学的知見の発信を目標に会長として努力する所存です。

ありがたいことに吉見先生はじめ先人の先生方のご尽力により、本会はホームページやメーリングリスト、委員会体制、年度初めに年間定例会開催予定を決定するなど、活動のためのインフラが整備されています。しかし、目標の実現には会員のみなさんのご理解とご協力が不可欠です。本会の発展のためお力添えをいただきますようどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和2年4月吉日

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